HOME | 「風のスタジオ」運用開始について

「風のスタジオ」運用開始について

 
 

2021年5月6日
代表者 本多健人
 

概要


この度「風のスタジオ」(屋外及び屋内移動式写真用スタジオ)での撮影を開始します。スタジオの特徴は大きく 2つです。①白のバックペーパーを使用し、屋外屋内両環境において設置可能であること②多灯ライティングでありながら伝統的なスタジオ設備にはない移動の自由度を併せ持つことです。さらに、特にガバナンスを考慮し、限りある私が持ち合わせてきた資源を再解釈して生まれたスタジオでもあります。
 

美しい白バックで撮影をすること


これまで多くのお客様にご利用いただいた私の撮影事業にはなかった形態です。過去の実績では、多くの自然光を用いた35mmフィルム形式のスナップ撮影がメインでした。それはデジタルにトランジットしたあとも続き、カメラという光学機器があくまで屋外でのISO100をメインとして商品開発がされていることも勘案したものです。しかし、デジタル技術の飛躍とともに起きている感度に対する認識と抜本的なライティングの見直しを入院中に設計し、どのようなシチュエーションでもスタジオ感のでる撮影方法を考案した結果です。縦横ともには3メートルの高さまで出すことができます。
 

ライティングとモビリティ


「風のスタジオ」の光は、アンブレラと呼ばれる傘に跳ね返った光をレンズが吸収して写真と組み合わさり残ります。私のライティングシステムは、従来の一灯のクリップオンストロボで撮影するときのバウンスする光の性質を応用したものです。さらに、大きな特徴として「風のスタジオ」の光源はあくまでもクリップオンストロボであり、モノブロックではありません。このスタジオは、キヤノンのストロボに備わっているワイヤレス光通信という技術を利用したものです。一切のケーブルを用いず、可動域が広い。写真館のない地域や離島でもすぐに設置できる。自由度の高いシステムだといえます。
 

2007年を照らしたストロボをあえて使う意味


今日、大きな投資が、必ず大きな価値や意味を構築するのでしょうか。かといって、リスクを抑え、何も行動しないことは正義なのでしょうか。写真家はそもそも社会的になぜ必要とされているのか、という根源的な問いに答えられる人に私はなりたいです。つまり、多くの成長や喜びや心の豊かさは、例えば写真の数に比例するならば、写真家が撮る写真がぜいたくでは困る。と同様の再構築を、今度は「時間と空間」に対し検証した結果です。
 
あえて皆さんの背後を白にして、「今」を描き真新しさを与えること。そして、私自身の時間は、カメラという機材を通じ形成されていて、2007年に初めて買ったけど、もう古くてすでに使わず眠っていたストロボに、目を覚ましてもらい、もう一度息を吹き込んで仕事を任せていること。私がテスト撮影をしたとき、彼彼女たちが踊るように光だし、空間を作った事実は、まるで彼彼女たちは眠っていたアイディアのようです。そこはこれまでの思いが詰まったスタジオ、そこは私にとっても大切な一つの空間です。
 
限りある資源を活用するガバナンスとは、無鉄砲に資源を使わず、きちんと統治され意味付けされた投資を行うことだと思います。つまり、なぜ私がこのスタジオを作ったのかについて、ストーリーとはっきりとした経緯を説明できるものでありたい、その思いです。
 
是非ご活用ください。「きほんの撮影」「ていがくの撮影」で無料でご利用いただけます。