HOME | がん闘病と撮影事業復帰について

親愛なる皆様へ
 
いつも本多健人の撮影事業にご理解いただき誠にありがとうございます。
 
さて、去る202011月、私は佐賀県医療センター好生館に急性喉頭蓋炎にて緊急入院した際、首付近にある甲状腺に癌が見つかり、今年20211月に佐賀大学医学部附属病院にて癌摘出の手術を致しました。
 
12時間半の手術で、私は一時呼吸困難に至り、パーセンテージとしては低かった、「気管切開」という気管に穴をあけ気道を確保する処置を行ったこと、また手術で執刀医が首にある反回神経に触れざるを得なかったことから、術後しばらく声が出ず、肩が動かない固まった状態が約2か月続きました。
 
大学病院の言語聴覚士とのリハビリ、また日常で妻が夜遅くまで発声の練習やストレッチなどを行った結果、4月中旬の現在、非常に良好な経過を経ています。むしろ、以前とほとんど変わらないまでに回復しています。
 
事実として、術後、肩に負担をかけないように、医師から重いものをもたないよう指示が出、つまり、一生カメラを持つことはできないのではないか、と考え内心泣きそうになったこともありました。それ以前に、こんなに声が出ないということは、もう誰とも話せないのでは、とも頭をよぎりました。
 
しかし、リハビリを経て、3月、桜が咲き始めた頃に、一眼レフカメラをもって、公園に行き、街に出て、撮影をしています。私は今、生きていることそのものが奇跡のような、ただただ何もかもが刺激的で本質的に目に映ります。
 
顔、特に左目が若干開きにくく、左右非対称な目の形をしていますが、視力に問題はなく、ファインダーを覗いてしっかり撮ることが出来ます。
 
手術をして、こんなに多くの方に、私の撮影事業に、期待を抱いてもらっていたこと。また、こんなにも多くの方に、励ましの言葉を頂いたこと。一生忘れない、忘れがたい出来事です。改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
 
今後、撮影の依頼があれば順次応じさせていただきます。何もできなかった入院中に、たくさんのアイディアをメモに書とめていて、これから、より新しく考えた、商品や価格を皆さんにご紹介できると思います。ご存知の方はいないと思いますが、すでにホームページの写真等を刷新したりと改良を加えています。
 
コロナ禍において、多くの産業が窮地に立たされてた現在があります。しかし、だからこそ私こそが、一生ものの傷を負った私が、皆様にまず元気な姿を見せることで、この時代を乗り越える原動力になる気概をもって、今後の事業に邁進していきます。
 
今後もよろしくお願いいたします、重ねて、皆様の今後のご多幸を、この佐賀から誰よりも祈っております。皆さまが私にかけてくれた思いと言葉が、皆さまに長きに幸福をもたらしますように。 

佐賀県佐賀市の居室にて