HOME | Works | 動画の撮影について
撮るのは、音と空気のにおい

 

学校に通ったお父さんを撮影したことがあります。あるウェディングの撮影でした。目が見えない方に、写真は届きません。
 
お子さんは、動画は高いし、写真だけでいいやと、動画はあきらめたそうです。
 
後日、お父さんから、とても悲しいと伝えられました。曰く、目が見えないから、写真は見えないという事実を、自分の子どもに気づいてもらえなかった現実に直面したと。
 
多様性の時代、写真家は、例えば、あなたのやさしい気もちを伝える郵便配達員のような存在であるべきです。本当に動画を必要とする人たちに、また、家事や仕事や勉強を教えるのに精いっぱいという方に、私たち写真家は、確かにあなたの未来への思いを描き、届けます。
 
ほんのちょっとテレビ局で番組を作ってきたから、写真だけじゃなく、動画の撮影と編集ができるから、実は動画撮れるのにもったいないと言われて、この項目を作りました。
 
私が撮影する動画は、4K画質。それに、高性能のステレオマイクで、はっきり声をひろいます。
 
その日の空気の暖かさと、あなたの視線とこころの温かさを、残せたらいいな、と思います。